東洋医学では、万物は五つの要素(木・火・土・金・水)で構成されていると考えられています。これは私たち人間にもいえることで、この五行論に基づくと私たちの五臓六腑はそれぞれ五行のいずれかに対応し、特有の性質や働きを持っています。
私たちが生まれた時からお世話になっている西洋医学(病院やクリニック)では、肺と大腸をセットで見ることはありません。小腸と大腸で「腸」として見たり(そもそも小腸にはあまり注目されません)、胃を含めて「胃腸」として見ますよね。
ところが東洋医学では、肺と大腸は同じグループに属しています。今回は、その中でも「金」の性質を持つ肺と大腸に焦点を当て、健康との深い関係について探求してみたいと思います。